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2022年度成果発表会

2022年度「若手技術支援講習会」を終えて 

若手支援技術講習会実行委員長
近藤 豊(名古屋大学 大学院医学系研究科)

2022年8月30日〜9月1日に愛知県名古屋市「ウインクあいち」で、先端モデル動物支援プラットフォーム主催の若手支援技術講習会を開催しました。 

今年度の講習会は、感染拡大防止対策をとり3年ぶりに現地開催を実施することができました。大学院生、博士研究員、若手教員を中心に約130名の研究者が集い、本講習会のテーマ「とことん討論-暑い名古屋で熱盛!」どおりの活発な発表・議論が行われました。若手支援技術講習会は、これまで多くの若い研究者が参加し、研究分野の垣根を超えて最新の知識と情報を交換・発信する場となってきました。今回の講習会もがん、神経、発生、基礎生物、臨床研究など幅広い生命科学分野から参加者が集い交流をすることができました。

参加者の皆さんは口頭発表、ポスター発表に分かれてそれぞれの研究成果を発表しました。口頭発表は、限られた時間の中で研究背景から結論に至るまでの論理的な説明が求められますが、発表者の方々は異なる分野の聴衆でも理解できるように上手にまとめ上げた内容を、説得力のある方法で発表していました。それに対しての若手からの質問は鋭く、時間内に終わらないほどの活発な議論がなされました。中には今後の研究の進展に役立つような創造的な質問もたくさんありました。ポスター発表では熱心に研究成果を説明する姿が目立ちました。若い研究者同士で真摯に、時には談笑も交えつつ熱く議論する様子を見て、思いついたことを気軽に質問し議論できる環境の大切さを改めて感じました。また今回は久しぶりの現地開催であり、雰囲気を和らげるために、一日の終わりにフリーテーマでのグループディスカッションを行いました。7〜8名の若手参加者が集い、ややシニアのグループリーダーに導かれて自己紹介にはじまり、研究内容や日々の悩み(?)を話すことでお互い打ち解けることができたのはないかと思います。

さて今回は若手PIと研究歴の長いPIによるプロフェッショナルレクチャーをそれぞれ3名の研究者にお願いしました。藤田恭之先生(京都大学)には細胞競合についてのお話しを、澤本和延先生(名古屋市立大学)には神経細胞がシナプスを形成しつつ回路に組み込まれていく仕組みを、そして内藤幹彦先生(東京大学)にはタンパク質分解技術としてPROTAC/SNIPERのお話をしていただきました。3名の先生方のこれまでの研究歴と研究への熱い想いも話して下さり、とても心に残る講演でした。また新進気鋭の若手PIとして、丸山玲緒先生(がん研究会)、塩田倫史先生(熊本大学)、村井純子先生(愛媛大学)の3名の先生方にお話しいただきました。比較的年齢が近いPIの方々のお話は参加者の皆さんにとって刺激を受ける良い機会になったのではないでしょうか。

技術支援紹介のワークショップも開催し、分子プロファイリング支援(旦 慎吾先生:がん研究会がん化学療法センター)、動物モデル作製支援(小林和人先生:福島県立医科大学)、病理形態解析支援(二口 充先生:山形大学)、生理機能解析支援(小山内 実先生:大阪大学)から支援内容に加えて、講師の先生方の興味深い研究内容をお話しいただきました。研究支援は若い研究者の方々も活用することができるため、とても具体的で有意義な情報となったことと思います。

これまで信州蓼科高原で開催していた講習会でしたが、COVID-19の感染対策として個別に宿泊できる点を勘案し名古屋での開催となりました。蓼科高原の自然の中と較べてやや魅力に欠ける都市での開催であることを心配していましたが、様々な分野から"研究交流を楽しむ心"を持ったたくさんの若い参加者が参加してくれたことに深く感銘を受けました。また本講習会の"卒業生"の方々や前実行委員長の大島正伸先生(金沢大学がん進展制御研究所)、本プラットフォーム研究支援代表の武川睦寛先生(東京大学)も参加して会を盛り上げてくださったことに"研究者のつながり"を感じることができました。

2泊3日の講習会でしたが、参加者の皆さんにとって楽しく充実した会であったことを願っています。最後に不慣れな実行委員長を力強く支えてくださった総括支援の清宮啓之先生(がん研究会)をはじめ、本講習会を支えて頂きました事務局及びスタッフの方々に心より感謝申し上げます。

受賞者

ベストディスカッサー賞

松浦 暉さん(北海道大学)
前本 佑樹さん(東京薬科大学)
相場 俊樹さん(量子生命・医学部門放射線医学研究所)


※記念撮影のため、一瞬マスクを外しています

ベストプレゼンター賞(口頭発表)

石橋 公二朗さん(金沢大学)
飯田 雄一さん(島根大学)


※記念撮影のため、一瞬マスクを外しています

ベストプレゼンター賞(ポスター発表)

川見 昌史さん(広島大学大学院)
宋 源宰さん(京都大学大学院)
比嘉 なつみさん(鹿児島大学大学院)
浦野 友哉さん(名古屋大学大学院)
山田 航大さん(愛媛大学)


※記念撮影のため、一瞬マスクを外しています

当日の様子

参加者の声

参加者の声

  • 参加してみてとてもよかったです。特に縛りがなく普段は交わることのない分野の研究にも触れられて、共同研究のきっかけも多くあると感じられました。
  • 初めて参加させていただきました。自分の研究について熱く語ることができるチャンスができて、すごくいい経験になりました。他の幅広い分野の人たちから研究成果、意見を聞く、知ることの大事さを今一度自覚することができました。
  • コロナもあって、外部の方との繋がりがより希薄になってしまっていたと思うので、今回のような会は非常に貴重で有難いものだと思っています。

グループディスカッションについて

  • 普段なかなかできない、他大学との横の繋がりができました。あとは、サイエンスを志す人たちとワイワイできて単純に楽しかったです。
  • 研究以外に職場のコロナ禍での働き方とか海外研修・留学などについても聞くことができ、大変参考になりました。
  • 活発に議論されていたことに加え、自己紹介もあり、どういう経歴の方がどういう研究をされているのかという視点で拝聴できたのは新鮮だった。
  • 普段参加する学会より活発、かつお互いの研究に役立つような有意義なディスカッションだったため。上級の先生方が終始「若手が主役」というご認識で、温かく見守ってくださっていたのでそのような良い雰囲気になったのだと感じます。
  • 自分とは異なる分野の研究をそれぞれの研究者が分かりやすくスライドにまとめて発表してくれたので、普段の研究では得られない刺激となった。

プロフェッショナル講演、テクニカルセミナーについて

  • 今後行うであろう実験手技の内容や自分の知らない内容についてわかりやすく解説してくれた。
  • 発表内容が素晴らしかったのに加えて、普段の学会では聞くことの出来ない、それぞれの先生の意外なご経歴や苦労話、若手へのメッセージで、こちらまで熱くなりました。
  • テクニカルセミナーでは実際にどんな支援があるのか理解が深まった。

若手研究者の支援としてどのようなことを望むか

  • ノックアウトマウスの作製など。
  • 技術的な支援では具体的な支援例をもっと知り、自分の研究に適用できるかを考えたいと感じた。また、先生方のキャリアパスが大変参考になったので、色々なバックグラウンドの先生のキャリアに関するお話が聞きたい。
  • 就職・キャリアパス相談、PIになったときのラボ運営のノウハウ

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